ショップホルティのまわりには 4種類の英国式庭園が現れます。コッテージガーデン、シュラブガーデン、宿根草メインのフローラルポイント、そしてそれらをウッドランドガーデンがチェーンのように繋ぎます。
コッテージガーデンは、よき時代の典型的なイギリスの庭を反映しています。華美になり過ぎずリラックスした雰囲気で、本来の収穫する庭としての性質を出しました。
フローラルポイントではニュースタイルのフラワーディスプレイとなっています。シュラブガーデンは、エントランスとしてその土地の傾斜を利用し、建物もより効果的に美しく見えるようにデザインしました。
リピートして現れるウッドランドガーデンでは樹木、シュラブを主に、よりナチュラル感を大切にしました。それぞれ性質の異なるテーマの庭を、ひとつの回遊式庭園として調和を保つ重要な役目を果たしています。
日本ではまだ珍しい植物なども多く取り入れながら、それぞれのテーマに合うよう、英国の植栽を出来る限り表現してみました。
建物とランドスケープとの調和を図り、傾斜を利用し、アシメトリーにロックを使用したガーデンにしました。
ハード面では英国の石組みの技法を取り入れながら、ソフト面ではカスケード形状が美しいシュラブを使いボリューム感を出したガーデンです。
建物の配置を考慮し、フォトスポットを造りました。そこをフォーカルポイントとし、石組と植物が美しく調和がとれるようにデザインをしてあります。前面には宿根草メインの植物を取り入れ、土地の傾斜と植物の生長後の高さを考慮し、花畑の中に入り込んだイメージで写真撮影ができるようにデザインをしました。
フラワーベッドの植栽では、全体的に溶け合うようなやわらかい色彩を織り込みながら、その中にインパクトの強いアクセントカラーを所々に取り入れてあります。それぞれの植物の形状の違いも楽しんで頂ければと思いながら造らせて頂きました。
※ 近年、建物のリフォームをされ、建物が庭にせり出しましたので、現在は元々のデザインの意図が伝わりにくいのが残念ですが、写真は当時のものです。
PAPYRUS KAIAMIさんのメインオフィス前に、オーナメンタルグラスガーデンができました。素敵なボーダーに育ちますよう、調整をしながらメンテナンスに関わらせて頂いています。
オーナメンタルグラスの植栽は日本ではまだまだ珍しいと思いますが、近年の温暖化による過酷な環境にも比較的強く、風にそよぐ表情が豊かな植栽です。
秋の穂などは野鳥にもやさしく自然を考慮した植栽でもあり、ランドスケープなどではその魅力をさらに発揮できます。
PAPYRUS KAIAMI さんの工場のゲート前からメインオフィス周りに造らせて頂いた庭園です。
オフィス周りは水はけが大変悪く、ガラがいっぱい埋まった造成地でしたので、暗渠を入れ、念入りに土づくりをしました。季節ごとに表情が変わる庭園です。
素晴らしい景観を取り入れ、工場にいらっしゃるお客様だけでなく、スタッフの皆様にも楽しんで頂けたらという願いを込めてデザイン、施工、メンテナンスをさせて頂いております。
会社の皆様が環境をとても大切になさって下さるので本当に嬉しいです。
近年、メインオフィス前の植栽に日本では珍しいオーナメンタルグラスの植栽をさせて頂きました。
これもまたグラスが風によそぐ環境にやさしい植栽に育ってきています。
こちらはPAPYRUS KAIAMIさんの新工場前オフィスを彩る植栽です。
環境を大事にされるお仕事だけあり、植物もとても大切になさって下さいます。
大きなガラス張りのオフィスからは、駐車場からの人の動きが見えるように設計しました。
余計なコストがないように、設計段階から建築サイドの方達とも連携して進めました。
こだわりは、植物による季節ごとの華やかさはもちろん、ハード面ではアスファルトを美しく切り取るカーブです。
アメリカの資材メーカーと直接連絡を取り徹底しました。
あめ色の砂利でカーブが際立つようにし、所どころ植物でやさしくエッジを覆うようにしました。育っていく様子をご紹介します。
「高齢者の方達の生活の質」に対する取り組みについて、欧米ではその認識、施工技術、また植栽選択について、日本よりも遥かに進んでいます。
高齢化が進む中、ただ生きているだけでなく、「いかに楽しく生活をするか?」という点は、もっと重要視されるべき課題であり、高齢者のQOLを高めます。
高齢になると鈍くなりがちな感覚を刺激する「Sensory Garden」 としても成り立ち、季節の変化も感じられる美しい庭園をつくる事が課題です。
欧米ではTherapeutic Horticultureとして、高齢者ホームなどに取り入れられ、近年では、睡眠時間との関係や、薬の量の変化などのデータとしても見る事ができ、その効果は証明されてきています。
高齢者庭園に限らず、使用目的を造園デザインに反映する事は非常に大切です。
高齢者の方達を対象にする事は、その方達の身体的、精神的特徴を知り、安全性を第一に、また今後増えると思われる認知症の方達にも対応できなければいけません。
一方、スタッフの負担も考慮しながら、特別仕様の庭園と感じさせないような美的面での工夫も必要になります。
入居者の方の「長生きしたくなるね!」という言葉に支えられ、「自分が将来、終の棲家として入居したいと思うかどうか?」という点を常に自身に問いながら作業しております。
潮風が吹く為、植物は特に慎重に選ばせて頂きました。明石大橋の眺めが美しいビーチ沿いにある高級高齢者住宅です。中庭の植栽を何とかして欲しいというご依頼で、お受けいたしました。潮風が吹く為、植物は特に慎重に選ばせて頂きました。
一階のお部屋の中が暗くならず、しかしプライバシーも保たれるよう樹木の選択、位置に注意し、多年草で植え替えなしに季節のダイナミックな変化を楽しんで頂けるよう植栽をさせて頂きました。
花が咲き出し明るくなったバルコニー前では、空いていたお部屋が次々と埋まる様子を伺い、とても嬉しかったです。
Therapeutical Horticulture (療法的園芸)の概念を取り入れた庭園です。
既存の石材などは利用しながら足元の不安材料を取り除き、分かりやすい形状に整え、適所に快適なベンチを設置し、常緑ばかりで暗かった植栽を、季節感を出すために落葉樹、多年草などの草花をたくさん植えました。
高齢の方々の心身的特徴を考慮した、動きやすく分かりやすいレイアウトに変え、季節ごとの変化をより楽しんで頂ける中庭にリフォームさせて頂きました。リハビリデイサービス、要支援、要介護の高齢者の方々が入居されている‘みんなの家’。アットホームで、高齢者の方達もニコニコされていて、いつも暖かい感じがします。
一度造られた中庭だったのですが、高齢者の方達がお庭に出て下さらない、どうしたらよいか?ということでご相談を受けました。既存の石材などは利用しながら足元の不安材料を取り除き、分かりやすい形状に整え、適所に快適なベンチを設置し、常緑ばかりで暗かった植栽を、季節感を出すために落葉樹、多年草などの草花をたくさん植えました。
入居者の方達が作業現場を覗いて下さり、‘いろいろな花が順番に咲くのが楽しみ・・・長生きをしなければ!’とポジティブなお言葉をたくさん頂き、私たちも大変嬉しく、療法的園芸の魅力を再確認できた現場でした。安全な環境の中、季節ごとの色や香りを楽しんで頂き、植物達から元気をたくさん受け取って下さるようにと、願いを込めて作庭させて頂きました。今後、球根植物などが入りますと花期がさらに広がります。
広大な空き地と、耕作されなくなった田を庭園に造るランドスケープ規模の個人庭園です。
欧米のカントリーハウスのように、ゲートからサークルを描きカーポートへ。メインガーデンには施主さんご家族がくつろぐ炉を大きなロックを組み作成。座る場所やテーブルも、石で組み込みました。
用水路を挟んだ庭は雰囲気を変えたウッドランドガーデンで、その奥にはサマーハウスを造り、涼しく過ごして頂ける場所に。水辺にはアイリスなどが咲きます。
難しかったところは、元々が田んぼの為、土壌は水が溜まる粘質であり、暗渠を作っても水を流す所がない事。その為、その環境に合う植物がたくさん植わっています。
建造物は全てオリジナルで、炉やサマーハウスのエントランスの石材は採石場から選んできました。
江蘇興化市にある水上森林公園を背景にする素晴らしいロケーションで、ホテル予定だった建築途中の建物の敷地を、高齢者もたくさん訪れると予想されるリハビリ病院として 新たな建物も造り、そこにヨーロピアンで療法効果もある庭園を造りたいということで、全体のランドスケープのデザインを依頼されました。
ヨーロピアンとオリエンタルな雰囲気が融合したオリジナルガーデンができました!
新たに造られる道路も考慮しながらの駐車スペース、救急搬送にも対応しやすいエントランスエリア、吹き抜けの玄関ホールから出る事のできるコンサバトリーとしてのカフェスペース、そして最も見せ場となる中庭のスケルトン、建造物、植栽デザインをしました。
初めて中国でのランドスケープを通し感じたことは、例えばエントランスの玄関部分の ポーチなど、建築でも外と交わる部分ではデザインもし、中国の建築士が形にしていくという部分もあり、日本ではできない経験もしました。
職人さん達は皆楽しそうなのですが、結構マイペースで作業をされていて、建築士はまとめるのにとても苦労していました。
まず、これが建築のスケジュールが大幅に狂う原因だったと思います。
しかしランドスケープに関しては、あのほぼ池で、雑草やゴミに覆われた状態から、よくここまで立ち上げてくれました。初めて現地を見た時は茫然とする状態でした。
詳細では日本で行うような細かい事を言い出したらきりがなく、さらに作業を遅らせる事になる為、安全面と土壌の状態が確認できれば、出来る所は現地に任せる事にしました。
植栽デザインは正直大変でした。中国では当たり前の事のようですが、まず、建築図面にない場所に排水処理施設が突如現れたりするので、現地で確認をしながらの作業となりました。
植物の輸入は難しそうでしたので、中国の植物百科事典から国内で入手できそうな植物で、気候条件に合う植物で植栽図面を作成し、それを現地で農業或は植物に関わっている人達と照らし合わせながら描き直し、現地スタッフが植物を探していきましたが、やはり見つけられないものも多くあったようです。
しかし、彼らのできる範囲で、苦労しながら大変頑張ってくれたと思っています。
岡山県瀬戸内市牛窓にて、2区のドッグランとワンちゃんと一緒に入店できるおしゃれなクレープカフェを併設したドッグガーデンです。 新たな建物も造り、そこにヨーロピアンで療法効果もある庭園を造りたいということで、全体のランドスケープのデザインを依頼されました。
年々樹々が育ち、ワンちゃんや飼い主さん達に心地良くくつろいで頂ける木陰を提供できるようデザインをした、現在進化中のドッグガーデンです。
元は棚田と古民家が建っていた2300㎡の広い土地で、借景を生かしながらのランドスケーピングで、ヨットハーバーも近く、温暖で素敵なロケーションに合わせたオリジナルのデザインです。
特に、イスラミックなアラベスク文様のエントランスサークルは国内では珍しいと思います。
また海が近い事、元田んぼであり丘陵地を背景とする環境条件から、水の流れなど、適応する植物の調査&入手及び施工としては、かなり難易度の高い現場となっています。
ステキな施主さんご夫妻が作られる美味しいクレープ屋さんからもお庭の眺めを楽しんでもらえますよう、これからの植栽、植物の生長を見守って頂けると嬉しいです。
木漏れ日の中で、くつろげる涼やかなウッドランドガーデンをデザインしました。建物設計段階から参入していましたので、門柱も建築資材と同じものを使え、統一感を出すことができました。ゲートもデザインに合わせ手作りです。
ハード施工では距離がある為、仙台で新しいチームを組むことにしました。現場打ち合わせをし、施主さんに小まめにパーツ写真をメールしてもらい、チェックしながら作業を進めました。
植栽は、植物を積んだ10tトラックと仙台で合流。片道14時間かかる道のりでしたが、楽しい現場でした。
仙台は冷涼なので、気候的に関西方面では少し厳しい植物も使っています。これらの写真、施主さんがメンテナンス上の質問と共に、季節ごとに育つ過程を楽しみに写真をたくさん送ってきてくださいます。
球根などのインフィル植物については、ベストなタイミングに合わせて選び、施主さんファミリーが植え込み、理想的な連携プレーが成り立っている庭園です。
また、室内にいつも素敵にお庭の植物をアレンジして、楽しんでくださっています。
施主さんのお手持ちの、約70種類の植物も組み込みデザインをした、モダンなコテージガーデンです。 新たな建物も造り、そこにヨーロピアンで療法効果もある庭園を造りたいということで、全体のランドスケープのデザインを依頼されました。
建築中からデザインをお受けした為、外壁も建物と同じ素材で統一でき、建物との調和が取れました。
ゲートからの小道を通り、メインのガーデンが現れる趣向。ミルストーンを使ったコブルプール(水場)、ヨークストーンのテラス、ダックエッグカラーのオリジナルパーゴラ、育苗の為のコールドフレームなど英国色いっぱいのお庭です。
通常の造成地ではコンクリートなどのヨウ壁が多いところ、こちらでは元々枕木を組まれていました。 新たな建物も造り、そこにヨーロピアンで療法効果もある庭園を造りたいということで、全体のランドスケープのデザインを依頼されました。
枕木を組んだだけでは下から土が流れ出ることや、やわらかなカーブも出したかったので折角の高低差があることから、ロックガーデンを造らせて頂きました。変化が出て広さも表現できたと思います。
途中にステップも組み、テラスへの小径も新たに造って、石の組み方は、イギリス式で石材の上面のアングルにこだわりながら、たくさんの植栽ポケットも設けました。ホフク性多年草などお互いに植物が美しく引き立てながら石組みにナチュラルにかかるようデザインをしてあります。
RGD事務所に、モデルガーデンとしてフュージョンガーデンを造りました。近年の変動する気候に対応できる植物を探す為の実験の庭でもあります。
和のテイストに英国式植栽を合わせたオリジナルで、借景を効果的に取り入れました。英国で作製してもらったステンレスボールから湧き出る水場もあります。野鳥や蝶など様々な生物が集まり、理想的な自然のサイクルが出来てきております。
ローズウォ-ク
自然との調和をコンセプトとし、よくあるフォーマルなバラ園とは違った散策型のバラ園です。
シュラブローズが多いのも特徴で、バラ達の季節ごとに変わるナチュラルな表情を楽しんで頂けたらと思い、造らせて頂きました。
山間ですので、複雑に変化する日照条件に合う品種を慎重に選びながらデザインをしました。
振り返って頂くと、また違うバラ達の表情をご覧頂けます。
普段着でフラッと立ち寄ってもらえるバラ園’がテーマです。